インパクト・ファイナンス実践の知識・スキルを習得する日本初のインパクト・アナリスト研修「実践編」を9月より開講

2022.07.05

一般財団法人社会的インパクト・マネジメント・イニシアチブ(本社:東京都渋谷区、代表理事:今田克司。以下、当法人)は、国際交流基金との協働事業として、社会課題解決や価値創造に向けた意思がある資金提供者を対象に、インパクト・アナリスト研修「実践編」を2022年9月より開講します。本研修は、北米・欧州・アジア等でインパクト投資家のネットワーク形成やインパクト・ファイナンスの推進を行う米国イニシアチブImpact Frontiersとのコンテンツ連携により日本で初めて実践いたします。

募集要項・プログラムの詳細は「実践編」のページをご覧ください。

インパクト・アナリスト研修の概要

昨今、グローバル・国内において社会的・環境的課題がますます深刻化・多様化・複雑化する中で、環境・社会・ガバナンスに配慮した ESG 投資は、世界全体の運用資産の 3 分の 1 を占めるまで主流化・成長しつつあるといわれます。より社会課題解決への意図を重視するインパクト投資市場も黎明期から成長期に移行し始めており、国内のインパクト投資残高は約1兆3,204億円にのぼります※1。これらの背景を踏まえ、当法人は、国際交流基金との協働事業として、米国Impact Frontiersとのコンテンツ連携により、社会課題解決や価値創造に向けた意思がある金融・投資機関などの資金提供者を対象に、インパクト・ファイナンス※2の実践に必要な知識・模擬的経験・ヒントを得られるインパクト・アナリスト研修「実践編」を開講します。

インパクト・アナリスト研修「実践編」のご案内

本研修は、既にインパクト・ファイナンスにおける基礎的な知識を習得し、インパクト・ファイナンス及びインパクト測定・マネジメント(Impact Measurement & Management:IMM)をすでに実践しており研鑽を志向する、あるいは直近でかつ具体的に実践のご予定がある資金提供者を対象に、基礎レベルから実践レベルへのステップアップを支援する研修です。

①実務レベルでの学びを提供
全6回の講義を通して、実践を想定したケーススタディと実例に触れ、ご自身の専門とされる金融活動の中でインパクト・ファイナンスや、社会・環境に対するインパクトを適切に捉え最適化するインパクト測定・マネジメント(IMM)を正しく実践するための模擬的経験やヒントを得ることで、実務レベルでの理解とスキルを高めていきます。

②グローバルな最新動向と知見を提供
本研修は、北米・欧州・アジア等でインパクト投資家のネットワーク形成やインパクト・ファイナンスの推進を行う米国のイニシアチブImpact Frontiersとコンテンツ連携により実施します。グローバルな最新動向と知見を提供するとともに、各テーマ、トピックにおいては、海外の最新事例をケーススタディとして提供します。

③国内外におけるインパクト・ファイナンス実務者とのネットワーキング
日米の講師とのディスカッションや、受講者同士のグループワークなどを通して、国内外でインパクト・ファイナンスを実践する方々とのピアラーニングの場を醸成していきます。さらに米国においてインパクト・ファイナンスを推進する方々との意見・情報交換の場も予定しており、国内外におけるインパクト・ファイナンス実務者とのネットワークを構築することができます。

Impact Frontiersについて

Impact Frontiersは、インパクト投資を志す投資家がともに学び、インパクト投資市場を協働で形成していくことを目指し、北米・欧州・アジアなどにおいて、インパクト投資及びIMMの実践支援や研修事業、投資家ネットワークの形成等を行うイニシアチブです。もともとは財務とインパクトを統合した「インパクト・フロンティア」を模索する12のインパクト投資家の協働事業としてスタート。後に2,000以上のインパクト投資機関や標準化団体が賛同するインパクト投資推進のためのグローバル・ネットワークであるImpact Management Project(IMP)と統合し、インパクト投資及びIMMに関する知見を提供してきました。2021年のIMPの発展的解消(一部は Impact Management Platform としてリニューアル)にともない、現在はImpact Frontiersとして、IMPによって開発されたリソースや知見をインパクト投資家へグローバルで幅広く提供しています。

インパクト・アナリスト研修 「実践編」実施概要

名  称:インパクト・アナリスト研修 「実践編」
開催日:2022年9月13日(火)~11月22日(火)の間で全6回(各回3時間)の講義
会  場:オンラインにて開催(Zoom等のオンライン会議システムを使用)
対  象:社会課題解決や価値創造に向けた意思がある金融・投資機関などの資金提供者に所属し、インパクト・ファイナンスの基礎的な知識を習得した上で、インパクト・ファイナンス及びIMMをすでに実践している方。あるいは、直近でかつ具体的に実践のご予定がある方。
定  員:12名(予定)
受講料:一般価格 132,000円(税込)、インパクト・アナリスト研修 「基礎編」修了者 66,000円(税込)
言  語:講義における主な使用言語は日本語ですが、講義の一部及び主な講義資料では英語を使用します。
申  込:受講申込書を2022年8月14日(日)23:59までに提出
主  催:一般財団法人社会的インパクト・マネジメント・イニシアチブ
本研修事業は国際交流基金との協働事業として実施しています。
後  援:金融庁、GSG(The Global Steering Group for Impact Investment)国内諮問委員会

募集要項・プログラムの詳細は「実践編」のページをご覧ください。

一般財団法人社会的インパクト・マネジメント・イニシアチブについて

一般財団法人社会的インパクト・マネジメント・イニシアチブ(通称:SIMI)は、「社会的インパクト・マネジメントが実装され、社会課題解決や社会価値創造が行われている社会」をビジョンとし、多様な立場の人々が一緒になって社会的インパクトを生みだす活動を推進していくために、社会的インパクト・マネジメントの普及促進に取り組む団体です。2016年に前身である「社会的インパクト評価イニシアチブ」を発足し、2020年に法人化しました。当法人は、社会的インパクト・マネジメントがより多くの組織・個人が取り入れることが出来るよう実践ツールの開発、また海外の知見を日本に取り入れ、日本の実践知をグローバルにインプットするためにネットワーク構築、人材育成などに取組んでいます。

【会社概要】
法人名:一般財団法人社会的インパクト・マネジメント・イニシアチブ
所在地:東京都渋谷区渋谷3丁目1番9号 YAZAWAビル3階
代表者:今田克司
設立:2020年10月
URL:https://simi.or.jp/
事業内容:営利/非営利事業者問わず、実施事業の社会的インパクトの向上を目指す活動である「社会的インパクト・マネジメント」の普及促進を担う一般財団法人。社会的インパクト・マネジメントに関する知見の集積と高度化(人材育成、基盤整備、普及啓発等)を行っています。

【本リリースに関する報道お問い合わせ先】
一般財団法人社会的インパクト・マネジメント・イニシアチブ
e-mail:analyst@simi.or.jp (担当:千葉直紀・松島拓)
※リモートワーク中につきお問い合わせフォームからのご連絡をお願いします。

※1 「適切なリスクリターンを確保しながら、環境、社会、経済へのインパクトを意図して取り組むもの」を示す(参考:環境省 ESG金融ハイレベル・パネル ポジティブインパクトファイナンスタスクフォース(2022)「インパクトファイナンスの基本的考え方」)
※2 Global Steering Group for Impact Investment (GSG) 国内諮問委員会(2022)「日本におけるインパクト投資の現状と課題 2021」